第十二話
「回復術士は、新たなる旅に出る!」
ジオラル王国軍の殺戮と略奪を食い止めるため、
戦場に降臨した王女フレア。
絶対的なカリスマ性で戦況を変えようとするが……。
一方、ケヤルガはこの惨劇の元凶であるノルンのもとへ向かう。
そこに立ちはだかるのは、王女の護衛であり、
王国の三英雄が一人である【鷹眼】だった。
故郷を奪われ、親友を殺されたケヤルガの復讐の結末は――。
脚本:筆安 一幸 絵コンテ:西島克彦、朝岡卓矢 演出:朝岡卓矢、大久保 亮 作画監督:猫田犬郎、ごとうじゅんじ、齊藤佳子、清水勝祐、神田 岳、大野 勉、石動 仁、渡辺はるか
第十一話
「回復術士は、ノルン姫の蛮行に
心を痛める!」
ケアーラとしてブレイドの部屋へ潜り込み、
仇敵を拘束したケヤルガ。
憎き【剣】の勇者に復讐を果たすため、ケヤルガが用意していた
のは、ブレイドにとってもっともおぞましいものだった。
態度を急変させ必死に許しを請うブレイドに、ケヤルガは
ある“ゲーム”を持ちかける。
それはブレイドにとって恥辱と苦痛にまみれたもので……。
脚本:筆安 一幸 絵コンテ:大畑晃一 演出:吉田俊司 作画監督:石動 仁、大野 勉、神田 岳、ごとうじゅんじ、斉藤香織、齊藤佳子、清水勝祐、渡辺はるか
第十話
「回復術士は、可憐な一輪の花になる!」
ブラニッカへ進軍してきたジオラル王国軍。
先導するのは第二王女ノルンと三英雄が一人【鷹眼】、
そして【剣】の勇者ブレイドだった。
ケヤルガは、意気投合した商人カルマンからブレイドの情報を仕入れる。彼女は女癖が悪く、街中で女性を漁ってはひどい目にあわせているという。
それを聞いたケヤルガはブレイドに近づく為、
とある秘策を思いつく。
脚本:筆安 一幸 絵コンテ:倉谷涼一 演出:石倉賢一 作画監督:日根野優子、志賀道憲、服部憲知、吉田 肇、しまだひであき
第九話
「回復術士は、食べ物の恨みを晴らす!」
ケヤルガたちの“日常”に戸惑いと恥じらいを隠せないイヴ。
そんなイヴに、ケヤルガはある提案をしてくるのだった。
それは魔王の追っ手を振り切り、復讐を遂げたいイヴにとっては
願ってもない提案で……。
一方、ケヤルガは情報収集のため、昨夜襲撃を受けた酒場へ
向かうが、そこには生き残っていた狂牛族の男が現れるのだった。
脚本:筆安一幸 絵コンテ:柳沢テツヤ 演出:嵯峨 敏 作画監督:手島典子
第八話
「回復術士は、魔王と出会う!」
人間と魔族が共存する街ブラニッカ。
かつての戦争でジオラル王国に見捨てられたこの街は、
魔族と手を取り合うことで生きながらえ、
独自の文化を築いていた。
ブラニッカに到着して早々に酒場で情報を集めるケヤルガたち。
すると、そこへ魔族の少女・イヴがやってくる。
初対面のはずだが、その面影には見覚えがあり……。
脚本:筆安一幸 絵コンテ:西島克彦 演出:よしもときんじ 作画監督:岩崎令奈
第七話
「回復術士は、正義を執行する!」
怒声が響き渡るコロシアムに、姿を現した【癒】の勇者ケヤル。
敵指揮官は、次々と兵士を仕留めていくケヤルを恐れ、
磔になった村人を人質に彼を制止する。
しかしケヤルは一切動じる様子もなく、己の正義を貫くため、
ある行動に出る。
一方、フレイアたちもまた追い打ちの一手を準備していた。
脚本:筆安一幸 絵コンテ:大畑晃一 演出:倉谷涼一 作画監督:大野 勉、神田 岳、ごとうじゅんじ、斉藤香織、齊藤佳子、清水勝祐、渡辺はるか
第六話
「回復術士は、血と涙を流す!」
ある朝、ラナリッタにジオラル王国軍がやってくる。
彼らが引き連れているのは、ケヤルガの故郷アルバン村の村人たち。
ケヤルへの復讐に燃える近衛騎士隊長・レナードが、
ケヤルをおびき出すために準備した人質だった。
ケヤルガは兵士に扮装し王国軍の情報収集に当たるが、
そこでレナードたちの“大罪”を知り激しい怒りをあらわにする。
脚本:筆安一幸 絵コンテ:柳沢テツヤ 演出:大久保亮、朝岡卓矢 作画監督:大野 勉、神田 岳、ごとうじゅんじ、斉藤香織、齊藤佳子、清水勝祐、渡辺はるか
第五話
「回復術士は、
新しいおもちゃを見つける!」
水辺で戯れるフレイアとセツナを衝動的にかわいがったり、
魔物を使った極上のごちそうに舌鼓を打ったり……
氷狼族の村を救ったケヤルガは、束の間の休息を楽しんでいた。
そこへ忍び寄る影が一つ。ゴルドマンとの取引を終えた
ケヤルガに鋭い剣が襲いかかる。
目の前に現れたのは、ケヤルがかつて癒した人物だった。
脚本:筆安一幸 絵コンテ:大畑晃一 演出:藤本穂高 作画監督:石動 仁、大野 勉、神田 岳、ごとうじゅんじ、斉藤 香織、齊藤 佳子、清水 勝祐、渡辺 はるか、佐藤 敏明
第四話
「回復術士は、セツナを手に入れる!」
ジオラル王国軍――それはセツナの仇であり、
ケヤルガの復讐対象でもある。
王国軍が再び氷狼族の村を襲撃するとの情報を得たケヤルガは、
セツナにその情報を伝えるも今のセツナでは対処できないと
厳しく指摘。
強くなるためにケヤルガの“力”を借りるかどうかを迫る。
復讐を遂げるためならなんでもすると話すセツナは……。
脚本:筆安一幸 絵コンテ:柳沢テツヤ 演出:清水 明 作画監督:篠原 健二、服部 憲知、吉田 肇、しまだ ひであき
第三話
「回復術士は、奴隷を買う!」
身を隠すため、フレイアとともに王都を離れることにした
ケヤルガは、その道中、勇者たちと過ごした日々の夢を見る。
フレアの犬となり、ブレイドの暴力にさらされ、ブレットの
異常な愛を受け止めていた毎日。虐げられた記憶は、
改めてケヤルガの復讐心に火をつけるのだった。
そして辿り着いたのは自由都市ラナリッタ。
この街には原因不明の奇病が蔓延していた…。
脚本:筆安一幸 絵コンテ:西島克彦 演出:嵯峨 敏 作画監督:手島典子
第二話
「回復術士は、フレア王女を壊す!」
想像を絶する《回復》の苦痛。ケヤルは拒絶するも、
フレアの謀略によって《回復》の使用を強制されてしまう。
暴行、陵辱、薬漬け……。それは勇者としての威厳だけではなく、
人間としての尊厳も奪われる、まさに地獄であった。
耐え忍ぶこと、約半年。薬物耐性の熟練度が上がったケヤルは
ついに正気を取り戻し、フレアと対峙する。
脚本:筆安一幸 絵コンテ・演出:朝岡 卓矢 作画監督:大野 勉、神田 岳、北島 勇樹、ごとうじゅんじ、齊藤 佳子、渡辺 はるか 総作画監督:ごとうじゅんじ、齊藤 佳子
第一話
「回復術士は、やり直す!」
幼少の頃から勇者に憧れていたアルバン村の
少年・ケヤル。
穏やかな日々を過ごしていたが、ある日、どこからともなく森の奥へいざなう声が聞こえてくる。
湖にたどり着くと目の前に現れた星の精霊から森羅万象を見通す「翡翠眼」を譲り受けたケヤルは、かつて【癒】の勇者として生き、この世界を《回復》した記憶を取り戻すのだった。
脚本:筆安一幸 絵コンテ:朝岡卓矢、田中 良 演出:ながはまのりひこ 作画監督:石動 仁、大野 勉、神田 岳、ごとうじゅんじ、斉藤香織、齊藤佳子、清水勝祐、渡辺はるか
INTRODUCTION
勇者たちと
世界を救う冒険の旅に出ることになった少年・ケヤル。 しかし戦闘能力のない回復術士には、
勇者たちに
その能力を搾取され虐待を受ける日々が待っていた。 自由と尊厳を奪われ、
自我すらも失いかけたケヤルは
ある日、
正気を取り戻し《回復》の真実に辿り着く。 《回復》はただの癒やしではない。
《回復》は世界を、
人を、
根源から揺るがす力である、と。 ケヤルは世界そのものを《回復》し、
四年前からすべてを“やり直す”ことを決意する。 そして勇者たちへの報復に
胸を躍らせるのだった……。
「さあ、パーティー<復讐>の
はじまりだ──」